目次 †
概要 †
プレイヤーが鉄道会社を経営するにあたって、さまざまな情報を分析する必要がある。
- 会社が今期利益を出しているのか、損失を出しているのか。また、過去と比べて損益体質はどう変化しているか。
- 今現在会社がどのような財産を所持しているのか。また、その財産を得るための資金はどのような方法で得られたものか。また、将来に債務を残してはいないか。
- いまあなたの会社の知名度や社員の状態はどのようになっているのか。
- あなたが今開発を手がけている都市はどのような発展状況にあるのか。また、隣接する都市や外国との相場情報はどうなっているのか。
などなど、情報は多岐に及ぶ。
このような情報は「レポート」メニューから呼び出すことが出来る。また、売上高に関してはゲーム進行中に上画面に常時表示させることで、レポートメニューを開くことなくリアルタイムに確認することもできる。
レポート一覧 †
「レポート」メニューでは以下の報告書が用意されている。これらのレポートは自動で更新されており、プレイヤーは常に最新の情報を確認することが出来る。
また、レポートメニュー表示時に以下の表示がされる。
- 「シナリオのクリア条件(期限・条件の詳細)」
- 「各クリア条件の達成状況(売上高や純資産などの現在の数値)」
売上報告書 †
会社経営の主体である「鉄道・道路運送・路面電車・資源売買・子会社運営」の分野でどれだけの売上があり費用がかかっているか、損益はどうなっているかをまとめている。
また、分野毎の損益を一度に表示し、どの分野で収益を上げているかを一目で確認することも出来る。
- 売上の集計単位を「期別(年別)」「月別」「週別」で切り換えられる。
- 1週間は「日曜日」で開始し、「土曜日」で終了するものとして集計される。
- 過去10単位(10年/10ヶ月/10週間(約2.5ヶ月))まで遡って売上/費用の推移を確認することが出来る。
- 対象の部門、期別を切り換える毎に上画面で売上(黄色)/費用(赤色)が棒グラフ表示される。7単位前までさかのぼって表示され、どのように売上/費用が推移しているかを把握するのに役立つ。
- グラフで表示されているのは売上と費用のみで損益は表示されていない。
- 「損益総合」表示時も、「売上の合計」と「費用の合計」がグラフ表示される。
- この報告書で知ることが出来るのは売上と費用(売上原価)だけであり、その他の利益・損失は含まれていないので注意すること。そちらを知りたければ損益計算書(下記)を参照。
鉄道 | 鉄道事業(旅客列車・貨物列車・駅舎)で得られた売上とかかった費用、損益を表示する。 |
道路運送 | 道路運送事業(バス・トラック)で得られた売上とかかった費用、損益を表示する。 |
路面電車 | 路面電車で得られた売上とかかった費用、損益を表示する。 |
資源関連 | 資源の売買に関する売上及び費用、損益を表示する。 |
子会社 | 子会社が得た売上及びかかった費用、損益を表示する。 |
損益総合 | 全ての部門(鉄道・道路運送・路面電車・資源関連・子会社)の損益を表示する。 |
「常時表示」ボタン †
このボタンを押し表示を有効にすると、最後に表示していた部門・期間の当期売上報告が上画面(カレンダーの下部分)に常時表示されるようになり、いちいちレポートメニューから報告書を開かなくてもよくなる。
損益計算書 †
会社が今期総合的にどれだけの収益・費用を計上しているのかを項目別にまとめている。
- 売上高(収益):会社の主な営業活動で得られた収益
- 売上原価(費用):売上を上げるのに必要な原価
- 販売費及び一般管理費(費用):会社の営業を行うために必要な経費
- 営業外収益(収益):会社の営業活動以外で獲得した収益
- 営業外費用(費用):会社の営業活動以外で獲得した費用・損失
- 特別利益(利益):会社の営業活動以外で発生した一時的な利益
- 特別損失(損失):会社の営業活動以外で発生した一時的な損失
上記を全て合計した税引前当期純利益とそれに課せられる税金(法人税等)、それを差し引いた当期純利益/当期純損失が、「今期どれだけ会社が利益/損失を出したか」という目安になる。
当期の計算書及び過去何年かの計算書が保存されており、過去7年間の収益・費用をグラフで確認できるため、会社の利益・損失の推移を確認することも出来る。
詳細はこちらを参照。
貸借対照表 †
会社が今どのような財産(資金・建物や土地など)を持っているか、その財産はどのようにして(株主に出資してもらった/銀行から借りたなど)得られたものかを資産・資本に分けてまとめている。
会社の総合的な規模と、経営の安定性を把握することが出来る。
- 流動資産(資産):他資産の売買などで常に変動する資産。資金(現金)や有価証券(株券)などが該当する。
- 固定資産(資産):土地や建物(駅舎や子会社)など、長期にわたって所持し利益を得る資産。資産額に対し毎年固定資産税などが課せられる。土地を除き、毎年減価償却により価値が減少していく。
- 繰延資産(資産):事業プランに使った費用のうち、すぐに利益にならない費用(車両の開発費など)を仮の資産として計上する。毎年償却を行う事により5年に分けて費用計上していく。
- 流動負債(資本):1年以内に支払いを行うことが確定している負債。税金などが該当する。
- 固定負債(資本):1年を越える長期間の負債。銀行からの借入金などが該当する。
- 純資産 (資本):会社に出資されている資本金、および、事業活動による利益の蓄積(余剰金)の合計である。負債ではないため返済の必要はない。
事業プラン「株式公開」ではこの表での項目「純資産」「剰余金」が大きな意味を持つので、プラン実行前には確認をしておく必要がある。
当期の対照表及び過去何年かの対照表が保存されており、過去7年間の剰余金をグラフで確認できるため、会社の利益の蓄積の推移を確認することも出来る。
詳細はこちらを参照。
会社情報 †
会社の持つ情報のうち、金額で表示できない情報をまとめている。
例外的に現在の「資本金」「売上高」はこの情報でも確認することが出来る。
表示されるのは以下の情報。
- 日時(現在の日付)
- 会社名・設立日時・代表者名
- 資本金・発行済株数
- 従業員数
- 売上高
- ブランド力 ※
- 業務負荷・社員状況 ※
- 保有している列車編成数・自動車数・路面電車数
- 設置している駅舎(信号所は含まれない)数・停留所数・電停数
- 敷設している鉄道線路・道路・路面軌道の長さ ※※
- 会社が保有している子会社数
- 会社が保有している土地の区画数
また、プラン「株式公開」を実行し、自社株式を市場に公開した後は以下の情報が追加で表示される。
- 自社株式格付け … 自社株式の市場からの信頼の度合い。「AAA」が最高。
- 株式時価総額 … 「発行済株数 × 自社株価」であらわされる。会社の価値がどう評価されているかの目安となる。
- ※「ブランド力」「業務負荷」「社員状況」は文章(「超有名ブランド」「ちょうどよい仕事量」「活気に溢れている」等)で表示される。また、その項目をタッチすれば上画面にグラフが現れ、数値として確認できる。
- ※※線路などの長さは「km(0.1km単位=1マス)」で表示される。
沿革 †
会社がどのような業績を上げてきたかを一覧表示する。
ファンファーレ表示されるような業績(「総資産500億円達成」など)の他、駅舎や停留所・子会社など自社で建設した物件の完成や列車開発の完了などが、達成した日付と共に表示される。
ライバル会社 †
ライバル会社を設定することで、ライバル会社と業績を比較しあうことが出来る。
- ライバル会社を設定すると、会社情報の表示時に自社とライバル会社の情報が並んで表示される。
- 表示されているライバル会社の情報は現在プレイヤーがプレイしている日時のものとは異なるので注意。ライバル会社の情報がいつのものかは「日時」の項目で確認できる。
- ライバル会社を設定するとメニューアイコンに「ライバル」アイコンが追加される。このアイコンをタッチするとライバル会社の視察に行くことが出来る。
- ライバル会社の視察中はライバル会社の開発したマップを見ることが出来るほか、レポートメニューで会社の経営状況を見ることが出来る。
- マスコンを操作し時間を進めることも出来る。カメラモードも使用可能。
- 「駅」「列車」「停留場」「電停」「路面電車」「子会社」「銀行」「証券」アイコンは一旦非表示になる(カメラモードに移行し復帰すると表示される)。
電車などをタッチすることでそれぞれのメニューを開くことも出来るが設定の変更などは一切行えない。(駅メニューの「発車表」は有効)
「線路」「道路」「路面軌道」「資源置場」「用地売買」「事業プラン」「システム」メニューは使用不可能になる。
- 視察中に下画面左側にある「ライバル」アイコンをタッチすることで視察を終了し、自社のマップに復帰することが出来る。
もしくはマスコンで時間を進め、1週間経過すると強制的に自社マップに戻される。
- ライバル会社を設定しておくと、自社のプレイ中にライバル会社が業績(「売上高○○億円達成」など)を上げた日付になると、その事を秘書が教えてくれるようになる。
都市情報 †
現在開発を行っている都市に関する情報を確認することが出来る。
- 上画面では秘書が「現在の街の人口」と「公共交通機関利用率」を教えてくれる。また、下画面では現在の街の産業比率がレーダーグラフで表示される。
- 公共交通機関利用率は住民がどれぐらい公共交通機関(鉄道など)を利用してくれるかの目安。
鉄道の敷設距離が伸びると上昇するが、道路の敷設距離が伸びると(自家用車の方が便利と感じるからか)利用率は低下してしまう。
事業プランの「運賃値下げ」で利用率を上昇させることも可能。
- 産業比率は産業ごとの需給バランスを%表示したもの。0%に近いほど需要過多、100%は供給過多(≒飽和状態)。
CPUは基本的に比率の低い産業の子会社を建設しようとする。
この比率は開発している都市における各産業がどのくらいの資産規模を持っているかの相対的な指標であり、
最も資産規模の大きい産業カテゴリーが必ず100%になる。
よって比率100%の産業カテゴリーに属する建物などを増やすとその分他産業の比率は低下し、減らせば逆に他産業の比率は上昇する。
- 「住宅」「商業」子会社は比率が少々高くても割合積極的に建設されるが、比率が90%を越えると明らかに建設を控えるようになる。
- 「娯楽」「公共」「工業」子会社は上記2種に比べるとやや頻度は低め。
- 「運輸」子会社はあまり建てられることはない様子。
- 上画面に過去7年間の街の成長の推移がグラフで表示される。このグラフは下画面の「産業」「人口」ボタンで表示内容を切り換えられる。
- 「産業」:街の産業比率の過去7年間の推移をグラフ表示する。
- 下画面の8つの産業のボタン(「林業」などと表記されている箇所)をタッチすることで、グラフ項目の表示/非表示を切り換えることが出来る。
- 「人口」:街の人口の過去7年間の推移をグラフ表示する。
行政情報 †
現在行政から提示されている施策情報を確認することが出来る。
区域の昇格(村から町へなど)も確認することができる。
- 施策情報の期限、対象地域、対象建物種別、助成の割合(%で表示)を一覧表示する。
- 項目をタッチすると上画面の地図上で対象となる地域が点滅表示される。
詳細はこちらを参照。
取引価格表 †
資源の自都市及び隣接都市、海外での取引価格を一覧表示で確認することが出来る。
- 表の下部にある資源のボタンをタッチするとその資源の自都市内/外部での取引価格を表示する。
- 価格表の項目は以下に分かれている。
- 都市内仕入れ:自都市内にある資源生産地から貯蔵場に資源を貯蔵する時に支払う額。
- 都市内販売:自都市内にある資源消費地が貯蔵場から資源を消費するときの販売価格。
- 海外価格:子会社の港で資源をやり取りする時の価格。
- 貯蔵取得平均額:資源を貯蔵場に保管するのにかかった費用、その1個当たりの平均値。
都市内仕入れ価格、または、隣接都市/海外から購入したときの価格と、資源を運ぶのに使用した貨物列車/トラックの運送費から算出される。
購入価格より高い価格で自都市内または外部に販売しないと資源取引では赤字になる。
特に、いくつかの貯蔵場を経た長距離での資源供給を行っていると、距離に応じた運送費の分だけ貯蔵取得平均額が上昇する。
隣町との間で直接資源の取引をした場合には、貯蔵しないため貯蔵取得平均額は変化しない(直接取引での利益(=販売価格-購入価格-運送費)は、鉄道利益/道路運送利益となる)。
- (方角)(都市名)価格:隣接する都市の取引価格。都市内販売価格より高い場合はその都市に販売(隣街接続箇所で積荷を降ろす)するとより高い利益を得られる。
逆に都市内仕入れ価格よりも安い場合はその都市から購入(隣街接続箇所で積荷を積む)するとより安い価格で資源を調達出来、利益に繋がりやすい。
- 各項目をタッチすると、上画面に過去7ヶ月間の価格の推移をグラフで表示する。
- 「都市内仕入れ」をタッチすると、上画面のマップ上に「資源の生産地」が点滅表示される。
- 「都市内販売」をタッチすると、上画面のマップ上に「資源の消費地(資材の場合は建設現場も含む)」が点滅表示される。
- 「海外価格」をタッチすると、上画面のマップ上に子会社の港がある位置が点滅表示される。
- 「隣接都市価格」をタッチすると、上画面のマップ上に「その隣接都市に接続している線路/道路」の位置が点滅表示される。
- マップの状況によっては隣街及び海外価格の欄が淡色表示または空白表示になっている事がある。
- 隣街に線路/道路で接続経路が設定されていない場合や港がまだ建造されていない場合、該当する隣接都市や海外価格の項目は淡色表示となる。この場合でも現在の価格及び推移グラフは表示される。
- シナリオ上隣街が設定されていない場合は該当隣接都市の項目は空白表示となる。
また、マップ端のどこにも海がなく港が建造不可な場合は、海外価格の項目は空白表示となる。
資源に関する詳細はこちらを参照。
その他 †
メッセージ履歴 †
過去に表示されたメッセージを後から確認することが出来る。
- システムのメッセージ(「○○でコンビニが建ちました。」など)の他、各人物が提供する情報(営業部長の事業プラン完了の報告など)を遡ってみることが出来る。
- 時事ニュースで会話のないものは、こちらに分類される。
- 過去の会話イベントを呼び出すのは別のアイコンになるので注意。
- 一覧表示されたメッセージをタッチすると、そのメッセージが再現される。他社子会社建設の知らせなどでは該当子会社の位置なども表示される。
- 一覧表示時、下のボタンで「システムメッセージを含む全てのメッセージ」「人物メッセージのみ」と一覧表示するメッセージの種類を切り換えることができる。
- ライバル会社の視察(マップ切替)を行うと履歴はリセットされる様子。また、セーブデータには過去のメッセージ履歴は記録されない(セーブデータをロードするとメッセージ履歴はリセットされている)ので注意すること。
備考 †